ビタミンB6

たんぱく質の代謝(エネルギーへと変えること)に関わるビタミンです。

たんぱく質を食事で摂っても、私たちの体はそのまま利用することができません。ビタミンB6は、たんぱく質をアミノ酸等に分解しエネルギーにしたり、たんぱく質を生成する働きを助けています。皮膚や粘膜といった免疫に大切な器官や、髪、歯といったたんぱく質がかかわる様々な部分で必要とされています。

その為、不足すると口角炎や湿疹、貧血、免疫力低下などの症状が現れることがあります。

更に、神経伝達やホルモンの調整をしているものとも関りがあるため、人によっては不足することでホルモンバランスが崩れたり、イライラしてしまうこともあるようです。

ビタミンB6はどんな時に不足するの?
ビタミンB6は、食事からの摂取が充分でないと必要量が足りず、不足気味になってしまうことがあります。それ以外にも、ビタミンB6の吸収を阻害するような薬(降圧剤等)を摂取した場合は、不足してしまうことがあります。

ビタミンB6の食事摂取基準(mg/日)
成人男性で約1.4mg、女性は1.2mg(妊娠中、授乳中はそれぞれ+0.2、+0.3mg)が推奨量とされています。

また、ビタミンB6は過剰摂取によって感覚神経障害などの症状を引き起こすことがあり、耐容上限量が設けられています。

ビタミンB6が多く含まれる食材

順位食品名成分量
100gあたりmg
1野菜類/とうがらし/果実、乾3.81
2穀類/こめ/[その他]/米ぬか3.27
3調味料及び香辛料類/にんにく/ガーリックパウダー/食塩無添加2.32
3調味料及び香辛料類/にんにく/ガーリックパウダー/食塩添加2.32
5野菜類/(にんにく類)/にんにく/りん茎、油いため1.8
6調味料及び香辛料類/バジル/粉1.75
7野菜類/(にんにく類)/にんにく/りん茎、生1.53
8調味料及び香辛料類/パセリ/乾1.47
9調味料及び香辛料類/酵母/パン酵母、乾燥1.28
10穀類/こむぎ/[その他]/小麦はいが1.24

引用:食品成分データーベース

ビタミンB6は食品中に広く分布する栄養素なので、ランキングにすると乾物が多くなってしまいますが、一般的な食品、特に種実類、穀類、肉類にも多く含まれています。具体的には、ニンニクや玄米、鶏肉やレバー(鶏、豚、牛)等です。

まぐろやアジ、かつお、イワシ等の魚にも多く含まれているため、おすすめです。